2017年7月20日木曜日

土用

梅の収穫が終わって、梅仕事一息ついたら、もう一度腰を上げて
土用の梅干し干し?が待っているのでした。

今年の土用は7月19日〜8月6日までとか。
この期間は、音楽で言う所の音と音が交差するところ。
季節は秋へ向かおうとしているところ。
一見、夏真っ盛りだけれど、秋へのシフトが始まりだしている。
このシフトを上手に乗りこなす為に、体調もしっかり整えていたい所。
夏バテには、梅酢がとても有効だったりする。
旅先には、梅酢をスプレーボトルに入れて、水で薄めたものを
持参する。
乗り物酔いや、なんとなく気分が優れない時には、即効性もあって
ピンチを切り抜けられる。
また、喉がいがいがな時には喉にスプレーもいい。
口腔ケアにも梅酢はいいマウスウォッシュ代わりになる。
今年は、色々な塩で梅を仕込んだので
たくさんのいい梅酢が出来そう。
ちょっとフタを開けたら、なんていい香り!
今年は、ボトリングしてご希望の方へ届けられる様にしたいと思っています。


梅酢もしっかりあがって来ているし、さあ!と行きたい所だけれど
巡業がやってきた。
京都〜大阪〜岐阜〜横浜と土用の時期になんとも試されるのであります。

今年は、梅干し以外にも、はじめての梅仕込みをしてみている。
来年の立春くらいには完成するかな?

梅茶翁の文字にある様に、茶の世界にも梅が奥ゆかしくもいい空気感を演出してくるです。

ひとつぶひとつぶ触れていると、ひとりひとりと同じ様に、まるで違うのがよくわかる。
時に大胆に、そして繊細に梅仕事はたくさんの気づきをもたらして行ってくれる
最高の創造の鏡なのかもしれない。

2017年7月12日水曜日

2017年の収穫を終えて

今年から、本格的な梅林管理となった。
管理なんて言葉の様な行業しさは特になくも、京都や東京の街中暮らししか
したことのない中、数十本の梅の樹を見守るとは、なんともギャップがあるのです。

栽培当時より、まったくの手つかずの自然栽培ですくすくそのまま育った梅達。
格好や、肩書き?なんて関係ないって感じで、ありのままで生きている様に映った。

冬には、ひさしぶりの豪雪となった梅林で、一本一本に唄をうたったり、
語りかけ続けた。

どんな風に成長していくのか、木の一年をじっくり見た事なんてあっただろうか。
冬の茶色い木枯らし吹く中、これが本当に葉っぱが生えて、梅の花が咲くの?
と思える程。

「美しいイノチの姿をきかせてね」

そう言って、梅林の坂道から手を振った。

雪解けの頃、茶色い枝から蕾が姿を現していた。
この木の中では確かに、イノチがうごめいている!
感動で胸が一杯になった。

寒い冬の中、蕾がどんどん膨らんでポッと可愛い花が開いた。
音楽の様にその広がりが梅林全体に広がって行く。
鳥もうたいだし、いつの間にか、葉っぱが生えて来て、枝いっぱいにふさふさと。
今度は、梅の実の赤ちゃん。
はじめて見たこの感動は脳裏に焼き付いている。
ふくふくとすこしづつ育ってくる様子に、ドキドキしながら
春がやって来て、梅の実があれよあれよと言う間に鈴なりになってきた。
昨年の梅干しをお守り代わりに差し上げた方々から、「あの梅が忘れられない」と
梅がその人を通して旅行く先を選んでいるようだ。
日本全国へ梅が旅して行った。
今年は、どんなタイミングでどれだけの実がなるか予想できず、
もう少し時期をずらしてもよかったかな?と思ったりする時もありました。
ただ、イノチの一粒にはオリジナルの存在感が宿っていて、どれもがそのタイミングだったのだと、今はそう思えている。
梅茶翁での梅も樽にいくつかさまざまな塩やバランスで漬け込んだ。
最後は、土用のお日様干しが待っている〜!



2017年6月1日木曜日

梅仕事一年生

奥能登の雪深い山間部で、優しく見守られた梅林。

少し時期がゆっくりの梅です。

自然と対面していく奥深さを実感しています。

人間の思う様に、時期は決められず、その年の旬(絶妙)なタイミングで
実り、ありのままの姿で善し悪しなく、その姿をみせてくれます。

今年は、昨年からの申梅のご縁で、本格的に梅林を見守る事になって
いろいろ始めての事ばかりで、気がついたところから一生懸命。

今月は、都内から梅林のお手伝いも兼て、奥能登へ旅にやって来てくれる人達がいる。
その心が、こっちの心にしっかり届いてきて、不安がいつしか安らぐ心へ。
ありがたいのです。
なんにもおもてなしは出来ないかもだけれど、こちらもそのまんまありのまんまの
今をみていただく所存なのです。


梅仕事一年生はじまります。

2017年5月8日月曜日

梅酢

八重桜の梅酢塩漬けを作りました。
梅酢を仕上げの塩漬けに昨年の梅干し作りで
出来た梅酢を使用して、仕上げました。
梅酢の役割はこれまた多様であります。

桜の香りを楽しみ、梅酢の薬効もいただける
桜茶。

昔の人の季節を楽しみ
身体を敬う心に学びがいっぱいです。
そして、何より、美意識の高さも
奥深いです。



2017年5月2日火曜日

新陳代謝

夏も近づく八十八夜〜♪と唄われる様に
まさに、春の終わりと夏の始まりのバトンを交わしはじめた頃。

また、立春から数えて丁度88日目の雑節を
指します。

新緑が鮮やかに光り輝き
冬に枯れ落ちた葉が大地へ栄養となり働きかけ、
樹木に新しい姿を注ぎ生まれ変わる。

植物は自然に素直に沿っていて
冬はじっと養生し、春への養分を蓄えている。
出番時をよく熟知している。
素晴らしいに尽きるのです。

山側の梅林も、海側の新しい梅林も
新緑が目立ちはじめています。

巡り巡って命を全うして行く姿から
何故か、やっぱり元氣をいただくのです。









2017年4月29日土曜日

梅づくし

東京出張を終えて帰って来たら、
乗っていた飛行機の機種が珍しい?はたまた新しい機体だったらしく
めでたく、着陸時には放水の歓迎を受けた。


飛行中、手土産にしてきた茶托を
出しては、嬉しさを隠せないのでした。


飛ぶ梅茶托。
そろそろ、梅仕事が本番。
7月中旬くらいまでは、さて梅仕事へ勤しもう!
っと、初めての本気の収穫になりそうだ。
今年は、嬉しいご縁の数珠つなぎ?で東京からは
昨年の梅からのラブレターもあって、「梅林ガール」一同が
奥能登までやって来てくれる予定。
丁度、夏至の頃と重なるので、その頃に昨年から足を踏み入れた
煎茶の道より、煎茶の会をもうけたいと思っている。

今回、なんと茶托には梅型の茶托がポンと手のひらに乗って来た。
なんとも、その姿に愛しさを感じずには居られない。
はじめての茶道具がこの梅となるとは。
梅づくしもいいところ。

梅林ガールズは、はじめての発足となる為、
年々、皆で育んで行けたらと思っている。

梅仕事の後の一服は、きっと至福に違いない。





2017年4月17日月曜日

昔ながらのエナジーフード?!

梅はエナジーフードでもあるし、困った時のお助けフードでもあるのだけれど
昨年、奥能登の唯一の昔ながらの米飴屋さん「松波米飴の横井商店さん」。
「麻米飴」制作を、幾度も試作しながらも完成してからは、
妊婦さんや舞台人、子供さんなどなど
様々なシーンで「身体が疲れている時に助けられました」「やさしい味でくせになる」など嬉しい声も届く中、そんなお声に応えるべく、横井商店の千代吉さんは
頭にタオルを巻いて、代々使われて来た木槌でトントンと米飴を丁寧に作られています。
一度に出来る数が大量ではないのですが、いくつかまとめてお店に置いていただける事になっています。

東京は押上にある、寺子屋的蕎麦処。
天真庵さん。

こちらの蕎麦や雰囲気はとっても落ち着く貴重なおすすめスポット。
店内のどこかに「麻米飴」が置いてあるとおもいます。
ぜひ、お手にとって一粒、二粒、、、。

また、米飴屋さんの横井商店さんが、
来月のNHKの「美の壺」と言う番組に取り上げられるそうです。
どんな風に映し出されるのでしょうか。

お楽しみに!



2017年4月9日日曜日

申年の梅からはじまった縁起

絶望からはじまる希望。

昨年は、大げさの様だけれども、ある種、絶望とも言える様な
心境になる時期があった。

そのタイミングと丁度、重なりながらも入れ替わって行く「希望」が
突如現れた。

それは、まさかの「梅林の草刈り仕事」だった。

予想もしていなかった、梅仕事。

それほどまでに気にしてこなかったからこそ、夢中で梅仕事に勤しんだ。

悲劇のヒロインな絶望は、今となっては人生に置いて、大いなる学びの時を
いただいたのだと知る。

梅が希望への道標となってから、意識も嗜好もすっかり、「梅一筋」。

梅干しは去年100キロほど漬けた。

その考える暇もいただけない程、絶望を払拭するかの様に、軒先で梅仕事をしていると

通りすがりの旅行者から、「偉いねえ!そんなたくさんの梅仕事一人で。いいの出来たら

送って下さい」と電話番号を渡される。

断る理由も見つからないまま、今年に入った。

梅を恩人達に送った。日本だけではなく、NYにも。

普通に漬けたと思っていた梅干しが、口うるさい人々からどういう訳か

「どうやって漬けた?」「コツは?」「漬け方を教えてほしい」「菌が調和している」

などなど、思いがけない声が降り注がれた。

正直、何もコツなどないし、こだわりもない。

思うままに梅に夢中になっていただけ。

あまりにも不思議で、あらためて昨年の梅を毎日食べているその梅を

一粒、しっかり感じてみようと口にほうばると、、、、

「すごく美味しい!!!」

これは、もう完全に梅の神様の仕業なのだと、今更ながらにそう思えて来たのです。

身近な事は意外とあたりまえすぎて見えなかったりするのだと。

きっとあの梅林で、自然に素朴に愛され育ってきた梅達の味がコツそのものなのかもしれない。

あの絶望ドラマがあっての梅物語。

これからも長期に続くことでしょう、、、、

2017年3月31日金曜日

土に預ける

先日、お世話になっている集落のおばあさんから
種まきの際に、少し手際をみせていただいた。
その時に、「こうして撒いたら、あとは土に預けたらいいだけ。」と言われた。
この「土に預ける」と言う感覚は、土にとっては最高の褒め言葉?で
大地からイノチを育んでいただく私たちにとっても、その信頼感を持てるという
だけでも、“いきもの”としての喜びなのかもしれない。

「土に預ける」
これは、「土にかえる」時もまた、「土に預ける」
そんなおわりなき、はじまりのはじまりには
絶大なる信頼が必要なのかも。



2017年3月28日火曜日

梅をおもうと、、、

昔、
梅干しは、大変な境遇(戦争や食料不足)の時に
人々を救った事があったと聞かされた。

それはどうしてか、梅干しをおもうと出てくる唾液。

水も飲めない時があったのかもしれない。

唾液の働きは知れば知るほど素晴らしい。

酵素の働きで口の中を修復したり必要ない細菌などを消したり

のどの潤いを保ったり、血液を循環させるなど。

それにしても本当にどうして唾液が出るんだろう。

同じすっぱい食材もあるけれど、それほど反応はない。

食べてもいないのに、もう梅の薬効的働きかけがはじまるなんて。




2017年3月15日水曜日

自然界からのスケルトン教科書

凛とした空気のある朝、異国の地より飛来してきた
あの美しい鳥達は、毎年どうして同じ場所へやって来れるのだろうと
尊敬の眼差しで車越しに想いにふける。

便利で不便なものをたくさん作って来た人間の様に
グーグルマップや地図など持たずして、ちゃんと目的地へ
しっかり着陸してくる。

ある朝、鳥達が再びの目的地を目指し飛んで行った。
とても身軽で、自分の心から憧れの気持ちがきこえてきた。

人の暮らしの中に、どっしりしながらも身軽さが
必要な事がある。

植物は、同じ場所で生きている様で、とっても身軽で
柔軟な性質を持っているみたい。

受粉してもらう為に、自ら蜂の舌の長さにあわせた
姿に変容してみたり、未来へ種を残すために、葉の高さや
実のなり方を地球ネットワークで表現する。

なんて逞しく、生命力あふれているんだろう。

自然界からの学びは、どこの教科書にも乗っていない
旬の学びがいっぱい。

終わりのない、いつもはじまりの学校へ入校しちゃったからには
失敗を恐れず、頭の声ではなくって、心の声に耳を澄ませて
いつかの卒業までテクテク歩いて行こう。






2017年3月6日月曜日

梅の八徳

先日、梅の研究されている方より「梅の八徳」と言うものを聞かせていただきました。

梅は徳のある木で、百樹の聖賢とも言われているそうです。

1 衆樹にさきがけて咲き、目を楽しませる。

2 芳香良く鼻を楽しませる。

3 風姿美しく、庭に飾るに良し。

4 鶯鳥てんてん、耳を楽しませる。

5 実り豊かに、口を楽しませる。

6 梅干しなりては、身体を養う。

7 魚と共に煮る時は、その毒を消して生臭を去る。

8 核仁また良薬にして、灼熱を除き目を明らかにする。

枕の草子にも「木の花は濃きも薄きも紅梅」と書かれている様に、古くは日本で花見と
言えば、梅の花を指したそう。

寒い空の下、ポッと可愛らしく咲く梅の花には、心に春を思わせてくれる
嬉しい存在。

能登の梅はまだまだ蕾ですが、ようやく少しづつ咲きはじめているこのごろです。


2017年3月4日土曜日

如月

奥能登へ来て、一周(一年)してみては、冬は本当に冬らしく、改めて四季を
感じました。

如月は、「氣が更に来る」とも。

能登大地からも、冬眠を終えた虫たちも
軽やかに空中を舞い始めてきました。
ふわりふわり。

イノチのオーケストラのはじまりです。
夏の蝉の大合唱までに、様々な生命の出番がやってきます。

虫達も四季をしっかり感じ生きている。
それだけで、どこかの生命へ恩恵と言う名の置き土産して行く。

昨年の梅林は、沢山の実をつけていた。

きっとそれも、生命の働きの恩恵に違いない。

今年は、そんなイノチのオーケストラの一員に入らせてもらえるだろうか。







2017年2月27日月曜日

梅暦

梅からの伝言にちゃんと耳を澄ませて、今年は梅のリズムに乗っては
踊らされつつあります。

これまで気にもしてこなかった梅の繊細なリズム。

クルリと円をえんぴつで描いては、さあて、梅のリズムはどんなかな?と
記して行けば、なんとも、梅のリズムは365日絶え間なく「梅」のビートを
変えながらも刻み影響を多大に与え続けている。

御見逸れいたしました!

暦は刻一刻と回転し続けて、思考のリズムばかりだと到底リズムは狂ってくるのがわかる。

でも、慌てずに、、、そう、耳を澄ませて、感じるのです。

鶯の様に春のお告げを喜び唄える時が、もうすぐだ!

春よ来い。

2017年2月21日火曜日

梅茶翁物語が始まりました

ようこそ、梅茶翁の部屋へ。

ひょんな流れから、梅林とのご縁をいただき「梅茶翁」が宿り始めました。
産声をあげるのを今か今かと愛おしみつつも
いただいたご縁から、不思議と考える暇を もたせぬ様な勢いある運びで、
気が付けば、梅についての様々な情報や、繋がりがありました。


昨年の春前に、東京から奥能登へお引越しをしました。
移住先で希望の場所へ移ったはものの、思う様に事が運ばず、
しょんぼりしていたところ、近くの集落のお爺さんお婆さんから
「うちらの梅林の草刈りを頼めないか?もう、来年からは出来ないと思う。」
といわれたので、その梅林へ行くと、、。

そこには、勢いよく生い茂った草に隠れる様に梅の木が、立っていました。
草刈りするのは初めてで、また、相当な面積の草刈りとなると、
1日では終われず、何日も通いました。

数日経ってから、草に埋もれていた梅の木達が、足元から姿を出し佇む様子は
なんとも神聖な姿に映りました。

ちょうど、青梅の収穫時期で、たわわに実った梅の実を、一粒づつ
収穫していきました。
ちょうど、この頃に奥能登で始めての、夏至祭を終えたばかりの友人達も
梅林へご案内し、皆で収穫をしました。
それでもまだまだ収穫が終わらないほど、鈴なりの実がなっていました。
申年の梅はまた、縁起がいいと言われるそうで、すっかりションボリしていたのも
忘れるほどに、梅仕事勤しみました。

仕込んだ梅を旅に持って出ては、風邪をひきそうな時には梅干しを5粒程食べると、
風邪も吹き飛んで行き、ひかずに旅を乗り越えることも幾度もありました。

また、梅の研究を半世紀近くされている通称「梅おばさん」のところへ
行くと、「どんな梅林なの?いつからある木なの⁉︎どんな人がどんな方法で栽培していたの⁉︎」と思ってもいなかった程の質問に、その時は曖昧で、こたえきれませんでした。
続けて梅おばさんは、「あなた、梅に見初められているのね、本気で梅に向き合うといいわ。そして、能の翁は、見たことあるの?機会があれば見るといいわ。梅にとっても関連ある世界だから。」と、それまで、厳しいくらいのトーンが、いっきに優しいトーンにかわりました。また、梅おばさんからは、貴重な、もう廃盤になっているだろう
梅おばさんが取材された時の梅図鑑記事をポンっと持たせてくださいました。
読み進めて行くと、梅のことをもっと知りたくなるばかり。
すっかり梅の世界へ入っていました。

冬入りしてから、はじめての剪定をし、今は雪の中に静かに春を待っている梅の木達です。

一本一本 に、昨年の御礼と、今年のご挨拶に
梅林で唄を届けさせていただきました。

今年、梅達にまた、たくさんの教えをいただき、ご縁あるみなさまと
未来の子供達へ繋がる何かを見守って行けたらとおもっています。

梅茶翁をどうぞ宜しくお願い致します。